#11 津軽の食に学ぶ~百年食堂と弘前フレンチ~

2011年7月3日(日)(テレビ朝日放送) 青森放送制作                               協力 文部科学省

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今年築城400年を迎える弘前城を擁する青森県弘前市。歴史と伝統の街でありながら進取の気風に富み、ハイカラな文化を育んできた土地でもある。その地に津軽そばという独特のそばがある。藩政期の頃、津軽では貴重な小麦粉をそばのつなぎとして使えなかった。何とかそばを食べたいという庶民の切実な願いから、比較的手に入りやすい大豆の粉をつなぎとする独自のそばが生まれた。この津軽そばを作り続けているのが弘前市にある三忠食堂本店。映画「津軽百年食堂」のモデルとなった4代100年続く大衆食堂だ。その食堂に伝わる百年の集大成「津軽そば」。津軽の伝統の技を今に伝える職人技に迫る。

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また、弘前は明治以降外国人が多数招へいされた影響でハイカラな食文化が育まれた土地柄でもある。現在「洋館とフランス料理の街」として町おこしのムーブメントが起こっている。その中の一つレストラン山崎では市川海老蔵・真央夫妻の披露宴でも好評を博した「奇跡のりんごの冷製スープ」が看板だ。りんご作り名人木村秋則さんの奇跡のりんごを使った逸品だ。さらに長谷川自然牧場の熟成豚を使ったメインディッシュが人気だ。「歴史の街弘前」を「フレンチの街弘前」に進化させようとする動きを追う。伝統とハイカラな食文化が融合する弘前の街に繰り広げられる新たな食文化のうねりを伝えます。

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◇ディレクター:森内 真人(青森放送)◇
私が子供の頃、津軽・弘前は文化の香り高く、ハイカラな街として青森県内ではある種あこがれの念を持って語られる街でした。今も文化的で、おしゃれな雰囲気の街です。そこに代々続く津軽そばはその文化の基層を成す部分であり、弘前フレンチはその構造の先端部分を形成せんとする新たな動きの様に私には感ぜられました。津軽三味線と一緒で、その気候風土の中で体感するのが一番なので、弘前に足を運んでいただいて、昼食に津軽そば、ディナーに弘前フレンチを味わって、ご自身で弘前の空気を感じていただきたいと思います。

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◆伝統は飽かずに継続すること◆

◆失敗の分だけ、答えを得た◆

◆「常識」にも間違いはある◆

◆安全とおいしさは手を抜かずに追求する◆

◆命をいただく大切さを伝えたい◆

◆生産者の精神を料理人が全国へ発信◆

◆風土が育てた食を生かす◆

◆番組でご紹介した情報◆

■三忠食堂本店
【住所】青森県弘前市和徳町164番地
【電話】0172-32-0831(津軽そば)
■レストラン山崎
【住所】青森県弘前市親方町41番地
【電話】0172-35-1236(弘前フレンチ)■長谷川自然牧場
【住所】青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字北浮田30番地
【電話】0173-72-6579(長谷川熟成ポーク)

■ヤマキ木浪海産
【住所】青森県東津軽郡外ヶ浜町字平舘磯山25番地
【電話】0174-25-2649(焼き干し)

 

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