2011年5月29日(日)(テレビ朝日放送) 山形放送制作 協力 文部科学省
若い女性や主婦を中心に人気急上昇中のメープルシロップ。そのほとんどはカナダ産ですが、極めて珍しい純国産の絶品メープルシロップが、山形県北部の自然豊かな金山町で作られています。このメープルシロップはイタヤカエデの樹液を採取、10時間以上マキで煮詰めるなど製法にとことんこだわって作られています。
イタヤカエデは急勾配の山に自生している上、樹液は年に一度、春間近のわずか10日間だけしか採れません。古くは炭焼きたちの喉を潤したという、ミネラル豊富な樹液ですが、採取の時期は雪崩が起きやすく、作業は常に危険が伴います。
この幻の極上メープルシロップを使った料理に山形イタリアンの奇才、奥田政行シェフが挑戦。一体どんな斬新な料理ができあがるのでしょうか?
番組では、山形の大自然の恵みとそれを愛する人たちの知恵を見つめます。
ナレーションは、上々颱風のヴォーカル、地元山形出身の白崎映美さんが担当。魂のこもった独特のナレーションです。
☆樹液を採る際に開ける穴ですが、3年ほど経つと自然にふさがり、木の生育に何ら問題はないそうです。
森の木はたくましいです。
◇ディレクター:伊藤 和幸(山形放送)◇
番組を制作するにあたり、日本のメープルシロップの歴史を調べてみました。すると、日本でも一部の地域で古くから食していたらしいのです。そのうち、アイヌの人たちは、イタヤカエデの樹液を氷菓子や飴にして食べていたそうです。また、青森県の旧十和田湖町では、昭和30年ごろから一時、メープルシロップの生産が事業化されたことがあったそうです。
一方、今回取材させていただいた栗田和則さんは、24年前から手探りでメープルシロップを作り始めました。本場のカナダにも採取の様子を見学に行ったそうです。それは、今や二束三文になってしまった”杉”に代わる森の新たな活用方法を見出すためでした。 今シーズンは約80本のイタヤカエデから過去最高の1800リットルの樹液が採れたそうです。イタヤカエデは、もちろん栗田さんの山に自生している木。採取の際の傷は、3年ほど経つと自然にふさがり、木の生育に何ら問題はないそうです。
栗田さんはメープルシロップのほか、樹液そのままを瓶詰めした飲料や、樹液入りの発泡酒も数量限定で販売しています。山形の豊かな森の恵みをぜひ一度、ご賞味ください。
◆メープルは豊かな森からのいただきもの◆
◆大自然はわからないことがたくさんあるから面白い◆
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