其の115  鳥取発 もう一度学舎へ ~70代の中学生~

2010年11月27日(土)(テレビ朝日OA)  山陰放送制作

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西日本を代表する名峰・大山のふもと鳥取県伯耆町では、全国的にも珍しい生涯学習の取り組み「中学校聴講生制度」が行われています。町内2つの中学校を学習意欲のある町民に開放し、生徒と一緒に授業を受ける機会を提供しようという制度です。現在、聴講生として中学校に通うのは3名。最高齢,79歳の米原清治さんは、中学1年生のクラスで英語を勉強しています。太平洋戦争による混乱で、満足ゆく学校教育が受けられなかった米原さん。「もう一度学校で学びたい」という強い意欲のもと、孫のような年齢の同級生・教員達と、必死に、そして楽しみながら英語の学習に励んでいます。「中学校での勉強は人生の宝」だと言う米原さん。79歳で再び体験する学校生活を描きます。

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◆中学校に通うことは 人生の財産

◆勉強をしていると 楽しくて若返る

◆生徒の勉強する姿を見せないといけない

◆Knowledge is power (知識は力)



◇ディレクター:門脇 修一◇
何度も中学校に通う中で、10代前半の生徒に混じり、高齢のおじいちゃんがいるという違和感は、徐々になくなっていきました。しかし、よくよく思い返し、考え直して見ると、80手前のおじいちゃんが、ほぼゼロから英語の勉強をはじめるのは、どう考えても驚異的な事です。次々と新しい単語を覚えることは至難の業であり、視力・聴力にもどうしても衰えが出ています。それでも米原じいちゃんからにじみ出るのは、大変さを上回る、学ぶことの楽しさです。だからこそ、おじいちゃんが教室にいることが、ごくごく自然に感じたのだと思います。そしてさらに、取材を通し「新しいチャレンジに年齢は関係ない」ということを米原さんから教わったような気持ちがしています。

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