2010年10月2日(土)(テレビ朝日OA) 山梨放送制作
山梨県北東部に位置する小菅村は、東京都や神奈川県を流れる多摩川の源流域。
中村文明さん(62歳)は、この小菅村を拠点に、源流域の自然・文化を次の世代に残そうと精力的に活動しています。
中村さんが源流と出合ったのは、今から16年前。
東京からほど近い源流域に、豊かな自然が残されていることに感動を覚えたそうです。
しかし、なにより中村さんの心を捉えたのは、滝や淵の名前に刻まれた『人と自然の共生の歴史』でした。
その後中村さんは小菅村と協力し、源流の森の保全や再生、そして様々な地域活性化策をスタートさせました。
注目すべきは、下流域(都市部)の人たちと協力し、流域全体でこれらの活動に取り組んでいること。
その絆づくりのために積極的に下流域にも足を運び、顔の見える信頼関係を築き上げてきました。
源流の小さな村から始まった中村さんの活動は、今、大きな流れとなって、全国にも広がろうとしています。
◆森を育てるのも繋いでいくのも 人間の心・人間の知恵
◆顔と顔との関係をつくるため 開拓者精神で
◆初心を忘れず 継続すれば 共感の輪が広がる
◇ディレクター:乙黒 健◇
取材中、どこに行っても中村さんに会う人は笑顔でした。
また、取材許可や資料貸し出しの申請も、「中村さんを紹介する番組を作ります」と言えば、すぐにOKが出ました。
これまで中村さんが、いかに絆づくりを大切に活動してきたのかが、分かります。
理想を描くことと、それを実行していくことは違います。また、両立していくことは困難なことだと思います。
手間や時間を惜しまず、≪源流域を守り伝える≫という当初の目標を実現させている姿は、分野の違う私たちスタッフにも、初心を思い起こさせ、力を与えてくれました。
この番組が、ご覧になった皆様の行動を、少しでも後押しするようなものになれば幸いです。
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