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2010年9月4日(土)(テレビ朝日OA) 信越放送制作
長野県飯綱町に住む小林フィデアさん(39歳)はタンザニア出身。元青年海外協力隊員の夫、一成さんと出会い結婚、日本にやってきた。明るく陽気な性格だが、肌の色で買い物を断られ、店を追い出されるという差別を受け、悔しい思いをした。フィデアさんは黙って引きこもることなく、悔しさをバネにして、いじめや差別はいけないと、子どもたちに語る道を選んだ。娘のサラちゃん(5歳)は、髪と肌の色が友だちと少し違う。フィデアさんは自分が差別されたことをサラちゃんに話している。いじめはしてもさせてもいけない。フィデアさんの願いは、話を聞いた日本の子どもたちが、いじめについて考え、気づき、止める勇気を持ってくれること。NPOを立ち上げ、タンザニアの子どもたちの支援もしているフィデアさんの活動の根はひとつ。スワヒリ語の「ソーテサワサワ」、「人間はみな同じ」という意味の言葉だ。フィデアさんのシンプルで力強いメッセージを伝える。
◆人間の価値はみな同じ みないっしょ
◆人と人つながり 人と人苦しみを分かち合い 人と人助け合う
◆苦しみ感じる事 人の苦しみ分かる
◇ディレクター:野沢 喜代◇
小林フィデアさんから、私はタンザニア的なものをたくさん学ぶことが出来ました。
そのひとつは、「隣人の幸せを自分の喜びとし、他者の苦しみを我が悲しみと感じる」感性です。それは個性であると同時に、彼女を育んだタンザニアの精神風土によるものが大きいと思うのです。フィデアさんにとって、「いじめ」は自分自身の痛みであり、いじめのニュースを聞くと涙を流します。本気で日本からいじめをなくしたいと思っています。そしてどの子にも我が子と同じように接します。「子どもは社会全体のたからもの」と思っているからです。
スワヒリ語の「ソーテサワサワ」という言葉。美しい響きで、意味もすてきです。
「私たちはみな同じ、みないっしょ」。フィデアさんは、この言葉を広めて、みんなの心にいじめをなくす種まきをしようと考えています。
エピソードがあります。彼女がある日急に「Tシャツを作る」と言い出しました。
その日伝えられた、いじめのニュースが引き金でした。「えー、なんでTシャツなの?お金もないし、どうするの?」という私の心配は杞憂でした。およそ一ヵ月後、カラフルなアフリカの絵と、「ソーテサワサワ」の言葉がプリントされた、すてきな「フイデアTシャツ」が仕上がりました。いろいろな人が助けてくれたのです。これで「ソーテサワサワ」の言葉を知ってもらえる・・・フィデアさんいわく「アクション起こさないと始まらない!」。会った人たちを巻き込んで、その気にさせて、楽しく物事が運ぶ。これもまたフィデアさんのパワフルな「人間力」だと思いました。
フィデアさんはよく人から「太陽みたい」「ひまわりみたい」と言われるそうですが、とてもナイーブで思索的な人でもあります。
私はいつも、彼女の「生きる事にひたむきな姿」に心打たれます。番組では、そんなフィデアさんを伝える事が出来たでしょうか。ご意見、感想をお寄せ下さい。
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◆お問合せ先など◆
■小林フィデアさん
【住所】〒389-1021 長野県上水内郡飯綱町芋川1260 サンクゼール内
【電話】026-253-7002 ※おかけ間違いのないようにお願い致します
【FAX】026-253-6877
■レストランサンクゼール
【電話】026-253-8070
【HP】番組中にジャムを売っていたお店
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