其の100  静岡発 戦争の無い世界へ~紙芝居に込めた祈り~

2010年8月14日(土)(テレビ朝日OA)  静岡放送制作

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静岡県伊豆市在住の佐治麻希さん(23歳)。実家がお寺の一人娘です。麻希さんには、小学6年生の頃から11年に渡って続けてきたことがあります。それは、紙芝居の読み語りです。広島原爆の犠牲になり、12歳で亡くなった少女「佐々木禎子」さんを題材に、麻希さんは小学6年生の時に紙芝居を作りました。お寺での読み語りから始まった紙芝居の活動は、全国各地にまで広がり、今では250回以上にもなりました。私たちが麻希さんと出会ったのは3年前。母校で読み語りをする麻希さんは、子供たちに平和の大切さを伝えていました。依頼があればどこへでも紙芝居を持って、平和への思いを伝えます。そして今年5月。原爆を投下した国、アメリカで紙芝居を披露することになった麻希さんをカメラは追いました。アメリカの人たちに、紙芝居で思いは伝わるのか。なぜ戦争を知らない世代の麻希さんが、信念を貫き通し、紙芝居で平和を伝え続けているのか。麻希さんの人間力に迫ります。

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◆責める心ではなくて、許し合う心

◆自分自身の心の戦争から 無くしていくことで 平和は始まっていく

◆平和を祈る心は 国境を越えて たった一つ



◇ディレクター:杉村 直美◇
私が初めて佐治麻希さんと出会ったのは3年前、当時麻希さんは20歳でした。明るく笑顔が印象的な麻希さんは、「禎子ちゃんの祈りを伝えたくて、紙芝居の読み語りをしています」と真剣に話してくれました。そして母校での読み語り。麻希さんの話を聞く子供たちを撮影しながら、私自身も麻希さんの語りに惹きこまれていったことを鮮明に覚えています。広島原爆の被害にあった少女「佐々木禎子さん」のことを、なぜこんなに伝え続けているのか。麻希さんの人を惹き付ける力はどこにあるのか。さまざまなことに興味を持ち、麻希さんへの私の取材は始まりました。そして今年、日本に原爆を投下したアメリカで紙芝居を上演することになったと聞きました。麻希さんの紙芝居がアメリカの人に伝わるのかを見届けたいと思い、同行取材をさせてもらいました。どうだったのかは番組を御覧いただきたいのですが・・・人の心を信じ続ける麻希さんの思いが伝わるアメリカでの取材になりました。
麻希さんは、「禎子ちゃんの話を1人でも聞いてくれる人がいてくれるなら、どこにでも紙芝居を持って読み語りに行きたい」と話しています。もし麻希さんの話を聞く機会があれば、聞いてみて下さい。きっと、麻希さんの純粋な平和への思いが伝わってくるはずです。

◆お問合せ先など◆
佐治 麻希(さじ まき)さん(23歳) 妙蔵寺 僧侶【住所】静岡県伊豆市八木沢1738 日蓮宗 妙蔵寺

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