2010年8月7日(土)(テレビ朝日OA) 高知放送制作
ガン患者には、病気に対する不安と死に対する恐怖が常につきまとう。山地ひろみさん(60歳)は、そんな患者の心の声に寄り添ったり、気持ちの整理のお手伝いをするカウンセラーを目指している。
今から18年前、山地さん自身もガンを患い、その後、手術と再発を繰り返している。「ガンとわかった時、自らが味わった不安と苦悩を誰にも味わってほしくない」その思いが山地さんをカウンセラーの道へと導いた。しかし実際に患者に向き合ってみると、当時の自分のつらさを思い出し、自ら殻に閉じこもってしまう。「このままでは患者の心に寄り添うことができない」そう悩む山地さん。そんな中、彼女のガンが再発しているのがわかる。
「ガンに負けない心を持って」その言葉は患者だけでなく、山地さん本人にも向けられた言葉だった。番組では自らのガンに心を悩ませながらも患者の心の拠り所を目指す彼女の姿を追う。
◆心の置きどころを 見つけてもらえれば
◆あなたと一緒に 病気に立ち向かう
◆自分自身も癒される
◇ディレクター:田村 貴志◇
今後注目されていくであろう心のケアの分野を知ってもらおうと企画しました。患者の心をケアすること自体、精神的な負担が大きいと聞いていましたので、研修中の山地さんを通して、その難しさを通し、彼女が一人前に近づく過程が描き出せればと考えました。再発は予想外の事態でしたが「ここまで来たら、すべてを見て欲しい」との山地さんの言葉にも助けられ、再発を前向きに捕らえようとした彼女の姿を追うことができました。ただ、再発直後、患者さんとうまくコミュニケーションが取れない時等、ストーリーの転機での山地さんの心の変化を、私自身が「これでいいのか?」「実際はどうなのか?」と迷ってしまい、結果うまく描ききれなかったことが残念です。
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