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2010年7月24日(土)(テレビ朝日OA) 東北放送制作
2008年6月14日に発生し、震度6強を観測した岩手・宮城内陸地震。被災地・宮城県栗原市には古くから「栗駒五湯」と呼ばれる5つの秘湯の宿がありましたが、地震の影響ですべて休業に追い込まれてしまいました。静かな山あいに佇む「湯浜温泉三浦旅館」もその一つ。三浦旅館では地震の後、温泉の源泉が止まってしまいました。宿の命を失った三浦さん、お湯を旅館に取り戻し、営業を再開しようと奮闘の日々を送ります。
それと同時に三浦さんは他の4つの旅館の主に声をかけて「栗駒五湯復興の会」を立ち上げました。栗駒五湯の中には、地震による土石流で建物が倒壊し、宿泊客ら7人が亡くなった宿や、川に水没した宿など、三浦さん以上に深刻な事情を抱えた経営者たちがいました。三浦さんは5人で励ましあい、結束を固めることがお互いの復興につながると考えたのです。
大地震から2年、番組では自分の宿、そして栗駒五湯の完全復活を目指して奔走する三浦さんの人間力に迫ると同時に、苦難を乗り越えようと互いに支えあう人々の姿に着目します。
◆仲間と悩みを語りあうだけで 明日への力を得られる
◆歴史を閉じるわけにはいかない責任感
◆震災で深まった絆を力にして躍進したい
◇ディレクター:佐々木 雄祐◇
岩手・宮城内陸地震の被災地・栗原市では至るところで大規模な土砂災害が起きました。土石流により7人の死者を出した「駒の湯温泉」には、東京ドーム1杯分以上もの土砂が一気に流れ込んだと言われています。たった一度の地震で一変してしまった地形。地震の威力のすさまじさを物語る光景が、栗駒山には今も広がっています。
大地震は山の暮らしを奪いました。旅館の建物や、源泉、家族を失い、休業に追い込まれた5つの旅館の主人たちはこの2年間、様々な葛藤、不安、悲しみ、ストレスを抱えながら日々を過ごされてきました。あの地震さえなければ、今ものどかな山あいの宿でお客さんをもてなしていたはずなのに・・・。皆さんにお会いするたび、私は言いようのない切なさを感じてしまうのが正直なところです。しかし、5人は後ろを振り返らず、互いに励ましあいながら復興へと歩み続けています。
人が苦難に直面した時、それを共に乗り越えようと支えてくれる仲間の存在が、どれほど大きな力をもたらすのか、今回の取材を通して私は知ることができました。5つの旅館のうち、3つはまだ営業再開のめどが立っておらず、栗駒五湯の復興にはまだまだ時間がかかるのが現実です。私自身も微力ながら、再起を信じて歩む経営者の皆さんを応援していけたらと思っています。
番組でご紹介した三浦さんが営む湯浜温泉三浦旅館には私も宿泊させていただきました。ランプのあたたかな光は癒し効果バツグン!。手つかずの雄大な自然を眺め、三浦さんと語らいながら過ごす時間は、本当に日常の忙しさを忘れさせてくれます。なにより携帯電話が通じないのが良い! 今の時代にあっては貴重な、そしていつまでもこのままであってほしい温泉宿です。地震の影響で現在、湯浜温泉へは秋田県側からしか行くことができませんが、紅葉シーズンまでには旅館周辺の道路が復旧する見込みです。三浦さんは今年秋の「完全復活」を目指しています。
◆お問合せ先など◆
三浦 治さん (湯浜温泉三浦旅館・栗駒五湯復興の会)56歳
【住所】宮城県栗原市花山字本沢岳山1-11
【電話番号】090-8925-0204 ※おかけ間違いのないようにお願い致します
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