其の69 一人ひとりが地域の道標(みちしるべ)に!

2009年10月31日(土)(テレビ朝日OA) 沖縄テレビ放送制作

沖縄県小浜島生まれの平田大一さん(40歳)は、県内で地域の小中高校生を対象に、沖縄の伝統芸能をベースに現代音楽やダンスを取り入れた「沖縄版ミュージカル」に取り組んでいます。演出・脚本を手がける平田さんは、地域の歴史を題材にした演劇を通して子ども達の表現力や想像力、地域の歴史や文化への意識を高めること、また“地元に対する誇りを持って欲しい”“人に尽くして地域に根ざす人を育てたい”“さびれた地域を活性化させたい”という思いで活動を続けています。平田さんのモットーは子どもと同じ目線で考え、意見は否定せず演劇に取り入れることです。活動を始めて今年で7年。ミュージカルへ関わることで不登校だった子供が学校に通うようになり、挨拶さえできなかった子供たちが大きな声で挨拶をかわし、地域に誇りを持つようになっていきました。初の東京公演に向け、頑張る子ども達とそれを支える保護者を通して、平田さんの人間力に迫ります。



◇ディレクター:宮良英世◇
今回平田さんと石垣島の子ども達、また南会津町の人々の取り組みを通して地域の良さを知ることが地域興しの第一歩であることを実感しました。私自身も石垣島の出身でありながらオヤケアカハチのことはあまり知りませんでしたが、取材を進める中で自身も歴史を勉強し改めて故郷への想いが強まりました。更に平田さんから深い感銘を受けた言葉があります、それは、会社や組織で納得のいかない現場に配属されたり、不条理ともいえるシゴトを任されたり、出てきた答えが期待はずれな結果だったとしてもそれには「きっと!意味がある。」と。大事なことは「受け止める力」だということです。
そこに意味を見出し前向きに取り組んでいる人はどんな状況からでも「学び」を得ることが出来る価値を生み出すことが出来る。その価値は「次の機会(ネクストチャンス)」に必ず活かされる。この前向きさが平田さんの本当の姿だと感じました。平田さんと出会った事に感謝し、何事にも前向きに取り組んでいきたいとおもいます。




子どもたちと地域を題材にした、舞台作りを行っている平田大一さん。平田さんの生まれ故郷、小浜島に「ピトゥルピキ ムールピキ」という言葉があります。
「物事はすべて一人から始まる その一人目になるんだ」という意味のことわざです。

舞台に参加している、年齢も学校も違う、子供たちの熱い想いが、親や地域の人たちを巻き込んで、地域おこしの大きな流れを作っていく、その光景は、まさにそのことわざを再現していると感じました。

自分達の歴史を知ると同時に、大きな舞台を経験したことによって、自分たちのアイデンティティーに気づいた子どもたちは、今後きっと一人ひとりが、地域の道標(みちしるべ)となっていくことでしょう。

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