2009年10月24日(土)(テレビ朝日OA) メ~テレ制作
梅村恵子さんは、愛知県名古屋市出身。子供の頃、いじめに合った経験を持つ恵子さんが、カンボジアで子どもたちのため自立支援施設「BOC子どもセンター」を創立して4年目。16名の子どもを預かる恵子さんは、センターを運営していくために日本とカンボジアを行ったり来たりの生活をしています。
センターの子ども、テツの母親が行方不明となり、探しに出かける恵子さん。捜索の結果、テツは母親と会えたが、母親は恵子さんに金の工面を頼みます。母親に怒りを覚える恵子さん。
そしてセンターの長老キーエン先生は、子どもたちに教えている伝統音楽が仕事になればと、熱心に教えていたが夢半ばで他界、その意思を継いでホテルのオーディションにたどり着かせる恵子。カンボジアで起こる様々な出来事や、子どもたちとの関わりの中で、反発心だけで頑張っていた恵子は、母親、家族の大事さ、人との絆の大切さを知っていきます。
◇ディレクター:恒川正次◇
私は、カンボジアといえば「アンコールワット」と「地雷」くらいしか知識がありませんでした。梅村恵子さんという主人公を知り、現地の子どもの様子などを取材していく過程で、カンボジアという国のことが少しずつ見えてきました。
中でもショッキングだったのは、貧困層の人たちの考え方でした。たとえ貧乏でも、親子が離れて暮らすことを正解と考える人が、日本でいるでしょうか?逆を言えば、我々では創造もつかないほどの貧困が、そう考えさせるのかと、少しゾッとしました。
しかし、そんな中でも子どもたちは、むちゃくちゃ明るいのです。よくカンボジアの子どもの「瞳がキラキラ光ってる」とかいうフレーズを聞きますが、私実感しました。
たぶん、主人公の恵子さんも、自分より悲惨な子どもたちの、やさしかったり、明るかったりする部分を体感して、変わっていったように思います。
恵子さんは今も、施設を運営していくための苦労はたくさんあるようです。しかしその姿は、国際支援という大きなテーマを背負っているようには、まったく見えません。
むしろ、自分が楽しく、ここにいたいからいるだけ・・・という自然体の活動が、国際支援という言葉を身近にさせてくれているような気がします。
子供たちと接していると、彼らが辛い過去を背負って生きてきたとはとても思えません。
梅村恵子さんは、そんな子供たちと接して、カンボジアで自分の居場所を見つける事になりました。
彼女はカンボジアの子供たちに支援するためというよりも自分のために、自分が楽しいから、ここにいる様な気がします。
大上段に構えて、国際貢献をするとか、子供を支援するとか、頑張るのではなくて、自分の正しいと思った事を、自然体で楽しみながらやることが、始めの一歩になるのではないでしょうか。
◆正しいと思ったことを自然体で楽しみながらやること◆
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