其の64 妖怪 狩野じぃとレガッタ

2009年9月26日(土)(テレビ朝日OA) 静岡放送制作


静岡県沼津市で植木業を営む加藤愛夫さん60歳は、レガッタに夢中です。高校時代、不完全燃焼のまま遠ざかっていたレガッタに、あるきっかけから再び向き合うことになりました。それからというもの毎朝3時半に起き、狩野川で早朝練習に励んでいます。ボート部の現役高校生にも勝負を挑むため“妖怪 狩野じぃ”と呼ばれ、一目置かれる存在に。高校時代は国体6位入賞が最高だった加藤さんですが、今では全国各地の大会に出場し、かつてオリンピックや世界大会の常連だった選手たちと肩を並べて競い合うまでになりました。大会には奥さんが必ず同行します。たった一人の大切なマネージャーなのです。道中、観光名所に立ち寄ったり、家族の話をしたり、夫婦の思い出も増えました。「最後まであきらめない」をモットーに、何事にも真剣に取り組み、笑顔を絶やさない加藤さんは、家族や仲間まで幸せな気分にさせてくれる不思議な魅力溢れる人なのです。



◇ディレクター:中村美奈子◇
狩野じぃこと、加藤愛夫さんに初めてお会いしたのは、去年の夏のことでした。
午前3時の約束にもかかわらず、颯爽と駆け足で現れた狩野じぃにスタッフ一同ビックリ!
植木屋さんのお仕事も、レガッタの早朝練習も、高校生とのやりとりも、「ほんとうに59歳?」と疑うほどの元気のよさに圧倒されっぱなしだったことを思い出します。
そして今年、番組化が決まり、およそ3ヶ月間、狩野じぃご夫婦に密着させていただきました。お会いするたびに、狩野じぃの深い思いやりに感動し、奥様の心のやさしさに触れ、「人間っていいな」と思う気持ちが膨らんでいきました。
50歳で再びレガッタと出会い、第2の青春を謳歌している狩野じぃは、楽しく生きる天才です。しかし、そのチャンスはいつでも、誰にでもあるんだと気づかせてもくれました。
今後も、狩野じぃとご家族の皆様が幸せで過ごしていけるよう、お祈りします。
そして最後に、取材にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。



狩野じぃは笑顔が印象的な人です。
そんな狩野じぃのまわりにも、たくさんの笑顔が溢れていました。
「一番大切にしているのは人の和」
◆「人の和」を大切に生きる◆
人の和を大切にしたい、狩野じぃは自ら動くことで人の和を築いています。
年齢や立場にとらわれず、出会った人、一人一人に自然体で向き合う。どんな事にも楽しみながら一生懸命取り組む。そんな狩野じぃの姿勢に、人は皆笑顔になり、元気付けられるのだと思います。
50歳を前に、再びレガッタと出会い、心豊かな人生を送る狩野じぃの笑顔は、今後もさらに輝きを増していくことでしょう。

加藤愛夫さん 植木業経営
「うえきのカトー」
〒410-0011 静岡県沼津市岡宮1080-16
TEL: 055-923-4057静岡県立沼津工業高等学校
〒410-0822 静岡県沼津市下香貫129-1
TEL: 055-931-0343

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