其の53 日々ほぼ好日 ~パワフル銀行マンのブログ町おこし~

2009年7月4日(土)(テレビ朝日OA) 朝日放送制作

和歌山県九度山町で生まれ育った鉄田憲男さん(55歳)は、奈良の地方銀行に就職してはじめて奈良にやってきました。「奈良の人は、寺社仏閣が近くにあるのがあたりまえ。幼い頃に遠足で嫌というほど何度も連れて行かれ、その魅力や価値に気づかない」と嘆きます。遷都1300年祭を控え、県民に「もてなしの心」を持ってもらうにはどうしたらいいか・・・そんなときに見つけたのが「ブログ」という手段でした。「文章ならば得意だし、いろいろ考えていることもある」とのめり込み、一日およそ600人が訪れる人気ブログに成長しました。ブログをきっかけに、遷都1300年祭に向けて盛り上がりつつあるNPO活動の審査会の審査委員を頼まれたり、県庁が立ち上げた「うまいものづくりプロジェクト」に参加したり、人とのつながりは、大きく広がっていきます。「来た人みんなに、奈良を好きになって帰ってもらいたい」・・・鉄田さんの情報発信は大きな目標に向かって、こつこつと続いていきます。



◇ディレクター:木戸崇之◇
取材者である私も奈良県民。気候も人も穏やかな奈良は、住むには本当に理想的なところです。その一方で、せっかくこれだけの観光資源を持ちながら、まったくガツガツしないところは、京都出身の私にとっても驚きでした。そればかりか、まるでそんな観光資源など全くないかのように、平然と暮らしているのが「奈良県民」なのです。今回の主人公、鉄田憲男さんは、私が持っていた思いをそのまま行動に移している「移住者の先達」。だからこそ感情移入できたのかもしれません。
奈良はゆっくりと時間の流れる町。おおぜいでやってきて、バタバタと回る旅行には不似合いです。鉄田さんは、ありきたりな奈良ではなく、「訪れる人にそれぞれの気持ちにぴったり沿った奈良の魅力」を発信しようと、寸暇を惜しんでブログを更新しています。これを機に私も、奈良の知られざる魅力を発見し、発信できるように「奈良レベル」を上げたいと思います。




奈良公園の中に意味ありげに横たわるこの土塀。
しかし案内標識は一切なく、余程知識のある旅行者でなければこれが何なのかはわかりません。
こんな不思議なスポットが、県内あちこちにいっぱい転がっているのに
「奈良には面白いものがない」という奈良の人々。

◆みんなが気づかない「奈良の魅力」を掘り起こせ!◆

その意識を変えたいと、和歌山生まれの銀行マン鉄田憲男さんは、奈良をテーマにしたブログ『日々ほぼ好日!』を始めました。今や毎日700人もの読者が訪れるほどの大人気。

◆情報発信で町おこしの“背中を押す”◆
町おこしイベントの審査員を頼まれるなど、大忙しです。掘り起こした奈良の魅力をブログで広く発信するのはもちろん
◆奈良を愛する人の言葉が奈良に人を魅きつける◆
直接出会って伝えることが、町おこしのきっかけになることにも気づきました。町おこしは地域に住む人の心おこしから始まる。
◆奈良の町おこしは奈良の人々の「心おこし」から◆

仕事もブログも手抜きはなし。鉄田さんの情報発信は続きます。

鉄田憲男さん 南都銀行総合企画部副参事
鉄田さんのブログ 「日々ほぼ好日」

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