※通常の放送と異なりますのでご注意下さい。
2008年11月15日(土)(テレビ朝日OA) 西日本放送制作
ジャズをアレンジした演奏で街の人々の笑顔を誘う、岡山県のちんどん屋家族“ちんどん彩乃也(さのや)”。今、家族が計画しているのは障害をもった子供達の養護施設を訪れ“ちんどん”を奏でる『慰問ちんどん』と『15周年リサイタル』。様々な病で笑顔を忘れ、沈んだ子供達を“ちんどんの音色”で癒すのだという。 と言うのも、鐘と太鼓を担当する一人息子の隆生(たかお)くん(28歳)も同じ知的障害を背負っている。 それでも“ちんどんの音色”に助けられ、ちんどんと共に成長してきた隆生くん。元日本舞踊家の母、河合允子(あつこ)さん(64歳)とジャズミュージシャンの父・明男さん(60歳)は、そんな息子を見守り続けてきた。今度は隆生くんが“ちんどん”を奏で、養護施設の子供たちの心の扉を開くという。さまざまな困難が山積しても笑顔を忘れず、ひたむきに歩むちんどん屋家族。その新たな挑戦から“家族の絆”を描きます。
ジャズのサッスク奏者と日本舞踊家二人の間に授かった息子に障害があることを、最初は中々受け入れられませんでした。しかし、ちんどん屋さんを始めたことで息子に変化が芽生えます。
◆“チンドン”の音色が笑顔を灯す◆
見てくれる人の笑顔を、自分の喜びに感じたときに、自然に笑顔を灯すことができました
。◆試練が家族の絆を強くする◆
家族が一つとなって奏でる演奏が、さまざまな試練を乗り越える力となり、さらに絆は深まります。
◆逆境から学び 力に変える◆
経済的な不安やアツコさんを次々に襲う病そんな逆境をも前向きに受け入れる力があったからこそ、ここまで進んでこられたのです。
◆夢…ちんどん屋さんで息子が自立すること◆
次の家族の目標は、隆生くんの自立です。15年記念リサイタルは、その目標への確かな一歩になりました。この家族は、これからも前に進み続けています
◇ナビゲーター:池田弥生(西日本放送アナウンサー)◇
◇ディレクター:西日本放送 十川忠司◇
“チンドン”の仕事の前夜は、興奮してほとんど眠れないという隆生くん。
結局、移動中の車中ではほとんど居眠り。それでも“チンドン”の仕事が始まると、
すぐに眼を覚まし、長時間、真夏の炎天下でも文句ひとつ言わずに、鐘と太鼓を奏でる姿はさすが“プロ”といった感じがしました。そして、允子(あつこ)さんが抱える病は、「視神経炎」と「乳ガン」だけでなく、日常的に「腰痛」「膝の関節炎」「耳鳴り」と、まさに満身創痍。しかし、そんな状態でも明男さんがサックスを吹き始めると、
自然に体の痛みを忘れ、笑顔で踊ることが出来るのだといいます。
そこには、様々な苦難を乗り越えてきた3人にしかわからない“充実感”があり、 “チンドン”を奏でている時間が、家族にとって最高に幸せな時間なのだと思います。
初めてこの家族を取材したのは6年前。その時と比べたら、夫婦は、さらに年齢を重ねた印象は否めませんでした。それでも、隆生くんが“大人らしい顔つき”になってきたのも確かです。今、夫婦の夢は“隆生くんの自立”。その夢が叶い、さらに成長した
隆夫くんを、また、岡山の町で見られることを、今から楽しみにしています。
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