2008年09月27日(土)(テレビ朝日OA) 新潟放送制作
学療法士の新井馨太さん(48歳)が立ち上げた新井リハ工房。それは一つ屋根の下にディサービスセンターとうどん屋が一緒になったリハビリ施設です。ディサービスを利用するお年寄りは手足にマヒがあったり動きがスムーズではない人達ですが、彼らはここで“介護”ではなく“リハビリ”を受けて過ごします。さらに扉1枚隔てた向こうのうどん屋は障害者の雇用の場。リハビリの目的は機能回復であり、その最高の状態は働くことだと新井さんは考えたからです。病院の訓練のように気を張る必要はない、日常の中で必要なサポートをすることで障害者にもっと幸せな生活を送ってほしい、リハビリの先生とうどん屋の主人として奔走する新井さんの姿を追いかけます。
一見、ディサービスセンターとは思えない外観にまず驚き、一生懸命に身体を動かす人達の姿に再び驚く。新井さんのリハネスデイでは驚きと発見の連続でした。
◆運動能力を維持すること それを誰が助けるのか◆
病院では限られた期間しか受けられないリハビリでは、回復した運動能力を維持することは一体誰が助けるのか。その疑問に答える力が新井さんの人間力でもあります。
◆不幸な出来事から大切なことを学ぶ◆
網膜剥離という不幸な出来事から大切なことを学び
◆役に立つ存在であり続けたい◆
障害者にとって役に立つ存在であり続けたいとリハビリを続けています。そして、うどん屋さんもリハビリの延長線上にあります。
◆夢…出来ないことを助けるのではなく 出来ることをより引き出す◆
その人の出来ること出来ないこと全てを手助けするのではなく出来る部分をより引き出す、それが人を生かすこと新井さんのメッセージです。
◇ナビゲーター:山口牧恵(新潟放送ディレクター)◇
◇ディレクター:新潟放送ディレクター 山口牧恵◇
「リハビリは日常生活を楽しくするためにある」という新井さん。その言葉通り、リハネスデイに通っている皆さんが「立てるようになった」「近所を散歩するようになった」と嬉しそうに話してくれたのが、今回の取材の中でとても印象的でした。障害と上手く付き合いながら残りの人生をいかに輝いたものにできるか。そう考える新井さんは、一人一人の生活や目標に合わせた形でリハビリを施しています。もちろん、車イスの乗り移りやお手洗いなど、一人で出来ることは可能な限り介助をしません。自分で自分のことが出来るという誇りこそが日常生活を楽しくする大切なポイントなのです。それは麦縄でも同じこと。責任を持たせることで、皿洗いという作業も青木さんにとっては楽しく充実した仕事となっています。そうして生まれた笑顔が、新井さんがパワフルに動き回る原動力なっているのだと取材を通して実感しました。
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