其の18 地域の宝、ここにあり!~笑顔を呼んだ、水車小屋の奇跡~

2008年08月30日(土)(テレビ朝日OA) IBC岩手放送制作





「水車で挽き、地元の母さんが打つ手打ちそば。これはきっと、当たるに違いない、」人口減少をを続ける過疎の町で、地域おこしにかける葛巻町役場の元職員高家卓範さんは、自ら栽培したそばを水車小屋で挽き、昔ながらの手打ちにこだわった「森のそば屋」を立ち上げました。これが反響を呼び、今では全国から年間数万人のお客を呼び込むほどに。周囲の人々との確執、意見の対立など、数々の困難を乗り越えながら、そば屋を成功に導いた高家さんの地域おこしにかける思いに迫ります。


この小さな集落で、高家さんが、そば屋をやりたいと決意したのは、古ぼけてしまった、でも、いまでも力強く廻り続けている、この水車小屋があったからでした。
◆地域の資源、宝を活かすことが大切◆
地域にある資源を最大限生かすことが地域おこしの原点。
◆リスクを自分が負うダメなときは、身を引く覚悟◆
しかし、一人の力だけで、地域は変わりません。リーダーとして、覚悟と決断が必要なのです。
◆回れ右の号令で、ビリが先頭をあるくことも◆

一番うしろを歩いていても、回れ右の号令で、先頭に立つこともあります。大切なのは、しっかりと足元を見つめることなのです。
◆夢…眠っている地域の宝物を探し続けたい◆
私地域には、簡単に捨ててはいけない、宝物が眠っているのです。高家さんは信じています。この水車が永遠に廻り続けることを。
◇ナビゲーター:神山浩樹(IBC岩手放送アナウンサー)◇


◇ディレクター:IBC岩手放送 小野寺久穂◇
こんな山奥に、なぜ、これほど繁盛する“そば屋”があるのか。このそば屋には年間2万人近くのお客が訪れるのだ。その秘密を探るため、ナビゲーターの神山浩樹と出かけたのは、雪解け水が悠々と流れ出した春先だった。そこでは、伝統の水車が力強く廻っていた。岩手県葛巻町の江刈川地区は、伝統的な食文化である“そば”を活かした地域おこしに早くから取り組んだのが、この理由であった。江刈川を取材していると、何か懐かしい思いがこみ上げてくる。土の匂い、川のせせらぎ、鳥の声、そして地元の母さんたちの笑顔。この江刈川には、現代の日本社会が置き忘れてきたものが一杯残っている。地域格差、過疎化など、地域存続のために様々な問題を抱える中、この江刈川地区の小さな町おこしが、山村地域に生きる人々への大きな勇気になってほしいと願っている。

森のそば屋 みち草の驛 プロデュース:高家卓範(こうけたつのり)
TEL:0195-66-2270(森のそば屋)

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