其の12 石工親娘のオンリーワン

2008年07月19日(土)(テレビ朝日OA) メ~テレ制作

日本が世界に誇る技術を生む「職人」。今回は石材品を作る石工の物語。愛知県岡崎市は茨城・香川と並ぶ日本の三大生産地。しかし、廉価な中国産の進出に、100軒以上の石材店が並ぶ岡崎は苦戦を強いられています。そんな中、元気溌剌の親娘がいます。上野房男さん(59歳)と日本初の女性石工、梓さん(26歳)です。父は石工以外の地元の職人に呼びかけて、ローソクや弓矢、人形との共作で新しい世界を開拓。一方、娘は飼い主から送られた写真を元に作る「リアルペット」というオリジナル製品を生み出しました。物作りに並々ならぬ情熱を一途に注ぐそんな親娘に惚れ込んで、全国から修業にやってくる若者もいます。今は熊本と静岡からの若者が在籍。兄弟子の浦田祐希さん(22歳)は去年、技能五輪で日本一に、そして世界大会で銅メダルに輝きました。この石材店のモットーは「全ては自分次第!」。梓さんは、かつて父親の反対を押し切ってこの世界に飛び込みました。子供の頃から憧れている父親の背中を目標に「本物の職人」を目指して、自分の志を貫く日々です。


後継者不足と言われる職人の世界にあって今回はチャレンジ精神旺盛な上野さん親娘の人間力に迫りました。
◆石は地球からの贈り物 形にできる歓び◆
父親の背中に憧れてこの道を選んだ梓さんは、日本で唯一の女性の石工。地球からの贈りもの石を、形にできる歓びを感じながら精進を重ねます。
◆初心にかえれるものが必要◆
初心にかえれるものが必要と言うのは、父親の房男さん。修行を始める若者に、石工の原点として水鉢を作らせるのがモットーです。
◆相手の立場になって考えると 自分も成長する◆

そして、相手の立場になって物事を考えると自分も成長すると教えています。
◆夢…夢は本物の職人になる◆
注文してくれた人の思いを作品に込める梓さん。夢は父のような本物の職人になることです。

◇ナビゲーター:石井昌也(ディレクター)◇


◇ディレクター:メ~テレ 石井昌也◇
主人公の上野梓さん、取材終了の翌日に風邪をひかれたようです。緊張の糸が解れて、気が緩んだそうです。取材では私生活の場面として、愛車の真っ赤なスポーツカーをドライブする爽快な表情も撮影しましたが、編集に入りきらずに未公開となりました。それにしても、上野さんのもとで働く石工さん達は、それぞれが自分のできることを自分で考えて黙々と仕事に取り組んでいます。目標に向かって生きている瞳は力強いと改めて感じました。石の魅力であり、親方の人間力だと感心しました。

 

上新石材店
愛知県岡崎市小呂町新志1-1
TEL:0564-24-0434
石のことなら何でも』作って売る店。梓さんは、二代目の後継者として日々奮闘中。主に、リアルペットを受注製作。飼い主から送られた犬や猫といったペットの写真を元に、そっくりに製作。好評中。

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