其の11 熱血!拳法夫婦の挑戦

2008年07月12日(土)(テレビ朝日OA) 沖縄テレビ放送制作

沖縄県浦添市にある「天行健(てんぎょうけん)中国武術館」。この武術館の創設者で、
館長の宮平保(みやひらたもつ・44歳)さんは、中国・四川省出身の妻・宋麗(そうれい・44歳)
さんと共に、日々中国武術を生徒達に指導しています。
小学時より格闘技に興味を持ち、高校まで沖縄伝統の空手を学んだ保さん。
しかし、練習するほどに湧きあがる疑問は消えず、後に古伝武術に答えを求めるようになり、
「もっと空手のルーツを知りたい」と、当時中国との貿易をしていた父のつてで、
湖北省の武漢体育学院で中国武術を学ぶために長期留学しました。
そこで「ルールの無い、スポーツ化していない」古来の武術を学んだ保さんは、
外国人として初となる体育学院武術専攻を卒業した公認指導者の資格を獲得しました。
天行健中国武術館の門下生は、下は4歳の子供から上は80代の高齢者までと幅広く、武術館からは毎日絶えることなく元気なかけ声が聞こえてきます。
番組では、空手発祥の地・沖縄で門下生への指導や地域との交流を通して中国武術という伝統文化の普及と、地元沖縄発祥の空手との交流、また門下生の子ども達に武道を通した人格教育に情熱を注ぐ宮平夫妻の姿を紹介します。



夫婦二人三脚で中国武術を指導している宮平保さんと宋麗さん。今では総本部と支部、
会わせて一千人以上の門下生が学んでいます。
◆武術とは何か?◆
武術とは何なのか?その答えを求めるため、中国へと渡った宮平さん。しかし、その修業は想像をはるかに超える厳しいものでした。
◆「出来る」という言葉の意味◆
「『できる』という言葉の意味」を知り、実戦的武術を習得。そして、留学中に出会った、宋麗さんと結婚。沖縄に戻り、道場をひらきます。

◆「武術」とは争いを止めること~いじめ問題の克服~◆

「そこで争いごとを止める」という武術の真髄を門下生に指導しています
◆夢…武術の教えを日常生活で生かすこと◆
宮平さんと宋麗さんの夢は「門下生が武術の教えを日常生活で応用して生きること」
◇ナビゲーター:三好ジェームス(沖縄テレビアナウンサー)◇


◇ディレクター:沖縄テレビ 喜友名盛仁◇
近代から現代にかけての中国武術界において、最も偉大な武術家の一人として数えられる、温 敬銘老師の関門の弟子としてスポーツ大衆化されていない古来の中国武術を習得した宮平保さん。その武術にはルールが無く、目つきや金的蹴りも当たり前で、常に生死を意識した古来の武術。明らかにそれはスポーツとして世の中に普及している多くの武術や格闘技と見比べると異質なものだ。宮平さんの教えの中で、例えば「目つき」を行うなど、見た目の行為とは別に、他の武術と最も異なる点は、そうした常に生きるか死ぬかの感覚を門下生に養わせていることだ。そして門下生もその感覚をもつことで、日常生活での悩みがとても小さなことに感じ、常に穏やかな気持ちでいられるというのだ。実際、中高生の門下生でもとても子供とは思えない達観したような子供達が多く、その感覚が中高生の門下生の中にも浸透していることに驚いた。危険なこともあるかもしれないが、危険だからこそ養われるこの感覚はとても大事なものだと思う。

 

天行健中国武術館 本部道場 (館長:宮平 保  師範:宋 麗)
沖縄県浦添市宮城6-22-16
天行健中国武術館総本部
TEL:098-873-1151 E-MAIL:tinjyara_1005@ybb.ne.jp

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