2008年06月07日(土)(テレビ朝日OA) 山梨放送制作
山梨県立大学国際コミュニケーション学科の前澤哲爾准教授。民間企業で映画用ハイビジョンカメラの研究・普及に努めた後、日本初のフィルムコミッションを立ち上げたという異色の経歴を持つ。40代になり、自身の経験を次世代に伝えたいと思ったとき、各地を転々としてきた自分は、地に足がついていないことに気付いた。そこで教員を募集していた山梨県立大学に応募。映像メディア論を教える准教授として第二の人生を歩むこととなった。 フィルムコミッションを山梨に根付かせようと、大学に「やまなし・ディスカバラー・プロジェクト(Y・D・P」を発足させ、地域のロケマップ作りを展開。学生はカメラを手に自分たちの足で山梨各地を巡り、名所、旧跡はもちろん、何気ない日常の風景を次々に切り取っていく。「物の見方が変わって、どこも大切な場所みたいに思えてきた。」という声も。 そこに住む人々と交流して初めて得られる情報もある。コミュニケーション能力の養成、それも狙いの1つだ。前澤准教授は、「山梨を自分自身の壮大な実験場にしたい」と話す。ロケマップ作りは魅力あるふるさと作りでもあるという前澤准教授と学生に密着し、教育と地域について考える。
50歳を過ぎて大学の教員という新たな人生のスタートを切った前澤哲爾さん。
◆成長のために古い殻を捨てる◆
中学入学のときに1回目の「脱皮」をして以来、大学、社会人、子育て、そして教員と、人生の転機で、意識して8回もの「脱皮」を繰り返してきました。
「自分は自分で変えられる!」
◆理詰めで詰めると相手は絶対動かなくなる◆
そんな信念をもって、
◆自分のやりたいことをやるためにコミュニケーション能力を使う
◆
コミュニケーション能力とプロデュース能力を身につけることの必要を、学生たちに伝えていこうとしています。
◆夢…山梨を大実験場にしたい◆
そして、フィルムコミッションや街づくりなどのさまざまな活動をとおして、「山梨というフィールドを自らの大実験場にしたい」という夢を描いています。会社貢献から社会貢献へ、東京から地域へ。…前澤さんの「脱皮」はまだまだ続くことでしょう。
◇ナビゲーター:中島そよか(山梨放送アナウンサー)◇
◇ディレクター:山梨放送 梅原武◇
取材対象は「ハイビジョンソフトの伝道師」と言われた人物。元同業者ということを、意識せずにはいられない。若干緊張気味に始まった今回の取材。しかし、かつてその普及に尽力したハイビジョンカメラで今自分が取材されていることに、本人は最後まで気付かなかった。どうやらハイビジョンからは、完全に「脱皮」しているらしい。
「脱皮」とは、前澤哲爾准教授の人生を語る上で欠かすことのできないもの。彼は、5年ごとに脱皮をしてきている。例えば第6回脱皮では、会社の利益優先型人間から社会貢献型人間へ。第7回脱皮でフリープロデューサーに。「5年間のスパンって結構重要なスパンだと思っている。」という。5年間の中でそのフィールドのプロになり、ステップアップしていくために脱皮するのだ。 第8回脱皮で山梨に来た。現在山梨県立大学の学生と「やまなし・ディスカバラー・プロジェクト」を立ち上げ、地域を見直そうと奮闘中である。 取材を終えた5月。彼は今カンヌにいる。カンヌ映画祭で世界中から集まったフィルムコミッションのコーディネーターと会っているのだ。「世界は広く、面白いことばかり。」
■映画『きみの友だち』 全編山梨ロケ!!
原作:重松清「きみの友だち」(新潮社刊) 監督:廣木隆一 脚本:斉藤ひろし
石橋杏奈 北浦愛 吉高由里子 福士誠治
配給:ビターズ・エンド
ロケーション協力:甲府市・甲斐市・南アルプス市・市川三郷町・甲府商工会議所
山梨大学・やまなしロケ支援隊
富士の国やまなしフィルムコミッション他
6月21日より山梨先行公開 7月より全国順次公開
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