其の3 ロボット大作戦~ものづくりに生き残りかける~

2008年05月03日(土)(テレビ朝日OA) 山形放送制作

電気関連の下請企業300社が集積する山形県長井市。その物づくりの技術を活かしロボットによる町おこしを目指しているグループがいます。その名も「NAGAIロボットプロジェクト」。工場の若手経営者が中心となり、産・官・学の多彩なメンバーが顔をそろえています。ロボットバトル大会「ROBO ONE」用に開発した2足歩行ロボット「フラワー戦隊ナガレンジャー」は、全てがオリジナル。およそ1000にものぼるパーツは地元の各工場で製作され、ロボットはその技術力を全国にアピールする存在となりました。毎週火曜日の夜、メンバーが集まり、ロボットの改良は今も続いています。
このプロジェクトに、地元の高校も参加しています。毎年多くの若い技術者を地元企業に送り込んでいる長井工業高校です。この高校では、水田の雑草を取り除くアイガモ農法をヒントにした小型ロボット「デジガモ」を開発中です。農家の依頼で始まり、実用化まであと一歩のところまできました。さらにお菓子屋さんと共同開発しているロボットの人形焼など、今や多くの市民を巻き込みながら様々なアイデアを募り、ロボット産業の町を夢見る若き技術者たちの姿を追います。



地域で培ってきた「ものづくり」の技術を活かし、ロボットによる町おこしを目指す山形県長井市の「NAGAIロボットプロジェクト」。

◆大企業の撤退 生き残りをかけて◆

企業城下町として発展するも大企業の撤退により町は衰退、生き残りをかけて目指したのはロボット開発でした。

◆限られた時間の中で出来る限りのことをやる◆

限られた時間の中で出来る限りのことをやる、それは自分に勝つこと、そして自分の力になっていきました。

◆未来を担う子どもたちに夢を◆

技術者として、いま、自分たちに出来ることは未来を担う子どもたちに夢と希望を与えること。

◆夢…ロボット産業の町を創る◆

そして夢は、地域の工場が一緒になってロボットを一貫生産するロボット産業の町を創ることです。

◇ナビゲーター:横澤信◇


◇ディレクター:山形放送 横澤信◇
主人公・小関博資さんに「ロボットバトル大会ROBO-ONEで優勝できますか」と尋ねたら「それにこしたことはないけど、加藤さんの操縦歴は半年だよ」といわれ驚きました。全国大会に出場するのにこの人たちは本気なのかと思ったものです。しかし、その考えが間違っていたことにすぐ気づかされました。大会ではバトルで勝つよりも予選を通過することの方が遥かに難しいのです。わずか1センチの坂道を渡りきる予選では、参加112台中47台しか通過できませんでした。番組では紹介しきれませんでしたがフラワー戦隊ナガレンジャーのロボットは2台エントリーし2台とも予選通過。この結果から、いかに彼らがロボットの性能を重視して作ってきたのかがよく分かりました。夢はロボット産業の町・長井。東北の一、地方都市で作られたロボットがROBO-ONEを制し、全国、そして世界に注目される日がくるのを首を長くして待ちたいと思います。

NAGAIロボットプロジェクト(代表:小関博資さん)
ホームページに詳細あり 長井ロボットプロジェクト
フラワー戦隊ナガレンジャーの日々”by西置賜工業会

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せいただいたコメントにはすべて目を通しておりますが、必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。
なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は固くお断り申し上げます。

※ 記入欄に、お住まい(都道府県)もご記入いただければ幸いです(任意)