キネマ旬報ベスト・テンは、現在まで続いている映画雑誌として最も長い歴史を誇る『キネマ旬報』が毎年選出する映画賞です。「日本映画」、「外国映画」、「文化映画」の3部門があり、映画評論家や映画雑誌編集者、新聞記者らを中心に、映画を数多く鑑賞する選抜された各部門合わせて120人ほどの選者によって選ばれ、最も中立的で信頼に足る映画賞との評価を得ています。
「文化映画」部門・第3位の総評:
「『ハマのドン』は、2019年当時の政権が推し進める横浜へのカジノ誘致に反対した保守の重鎮である91歳の藤木幸夫に焦点を当て、彼が反対運動の市民と手を組む姿を描く。何よりも藤木の人柄が見る者を惹きつけるが、そんな彼を通して、政治の是非が浮かび上がって面白い。」