#50 美人が育むふるさとの夢 ~若き杜氏達が目指すもの~

2016年6月5日(日)(テレビ朝日放送) 山口放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

chikara50-4.jpg30代から40代の若い造り手が台頭する全国の酒造業界。全国規模の酒競技会で何度も入賞する若手杜氏が山口県にいます。日本酒「東洋美人」を醸す澄川宜史さん42歳です。
萩市の山間にある蔵元「澄川酒造場」は3年前、豪雨災害で壊滅的な被害を受けます。全国から駆けつけた蔵元仲間はおよそ1000人。新しい酒には復興から立ち上がろうという思いを込めたラベルをつけました。

chikara50-2.jpg 澄川さんの酒蔵にはいま、自分の蔵の再興を目指す造り手たちが集まっています。
日本酒の生産をやめて30年ぶりに蔵の復活を目指す若者は地域の人達とともに地元の酒を夢見ます。新しい酒を飲んだ大先輩のアドバイスは・・・。
また、麦焼酎発祥の地・長崎県壱岐から来た若者は将来、島で日本酒を生産しようと取り組んでいます。焼酎を造る蔵元に残る日本酒蔵。そこには家族しか知らない理由がありました。

chikara50-3.jpg そして、澄川さん自身も10年前、親友とした約束を果たす機会が訪れます。丹精込めた酒造り、若い人達が叶えたい夢はふるさとを元気づけたいという思いと重なります。番組では蔵元で育まれる夢、若い杜氏の想いを伝えます。

編集後記

ディレクター:松嶋 浩(山口放送)

「夢を叶えることがふるさとの活性化につながる」。日本酒造りにかける30代、40代の取材を通して率直に感じたことです。
酒造りは地元の米、地元の水、地元の空気を酒に込めること、多くの杜氏、蔵人がそう話します。米は農家が、水、空気は地域の環境が維持されていないと成り立ちません。彼らが取り組む酒造りは地方創生が叫ばれる中、地域の活性化とダイレクトに結びついています。

日本酒はいま海外での需要が伸びています。地方の丹精込めた日本酒が海外の様々な場所で飲める環境がいずれ来るのでは。そう感じることができる活気がいまの酒造業界にあり、彼らの日本酒に詰まっています。

今回の舞台の中心はたまたま山口県でしたが、同じ動きは全国各地の蔵元で起きていて、そこでは新たな世代の想いがこもった新酒が生まれています。きっとあなたの地元にも・・・。

番組情報

◆澄川酒造場
【住 所】山口県萩市中小川
【電 話】0838(74)0001
◆阿武の鶴酒造
【住 所】山口県阿武町奈古
【電 話】0838(82)2003
◆重家酒造
【住 所】長崎県壱岐市石田町
【電 話】0920(47)0036

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